2014年9月13日土曜日

9.12 大阪市中央体育館 LIVE REPORT

著書・長渕語録の中で「声には、粒子があって、それが心に付着するんだよ。」と綴られているが大阪二日目はまさにそんなライヴだった。
絶叫を超越した野獣の咆哮を思わせる魂のシャウトを連発しながら打楽器のようにギターをシバキ上げる。
コブシを突き挙げて自分を鼓舞し続けなければ怖くなるほどの鬼気迫る迫力
かと思えば繊細なアルペジオに深みのある剛さんの優しい歌声が程よくブレンドされるとたちまち空間を支配し、僕たちの心の奥底に響いて溜まっていく。
ステージに固定されたマイクスタンドを時にはトレーニング器具のように
時には妖艶なポールダンスみたいに扱う動きにざわめきと歓声が挙がる。
「今日は大阪に来たんじゃない!『大阪に帰って』きたぞ!!」
オーディエンスの心を一瞬で鷲掴みにするMCと豪華なセットリストに場内のテンションは常にレッドゾーン。
今回海外から召集された3人のメンバーがバンドにもたらした、陽気で楽しい雰囲気とレベルの高い演奏技術を剛さんがエンターティメントに昇華させて僕らに届けてくれる。
アンコールも終盤、LEDに映し出された溶岩と照明によって会場が赤くなり
「桜島」のイントロが流れだす。
剛さんは後ろを向き両手をガッツポーズで広げた。
タンクトップからこぼれそうな鍛え上げられた広背筋が真ん中に集まり隆起する。
その様は、まるで噴火した溶岩が冷えてできた桜島の火口付近みたいだなあと思った。
あの伝説の桜島オールナイトからもう10年。
今回の「ALL TIME BEST」のアルバムジャケットでも剛さんは背中を向けていた。
どんなに向かい風だろうが、どんなに道が険しかろうが常に先頭に立って僕らにカッコイイ背中を見せ続けてくれている剛さん。
来年の夏には10万人が集うライヴが決定した。鹿児島の次は・・・?
コブシを挙げながら大きくてカッコイイ背中を追いかけよう!!
FM OSAKA  DJ  下埜正太